Pencilについて
 「ペンシル」というとルアーで釣りをする人にはしごくわかりやすい言葉なのだけれど、そうでない人には「鉛筆」が思い浮かぶもんなんだね、よく考えてみれば・・・。正確には「ペンシル・ベイト」という釣用語があって、これは鉛筆のように長細くて棒のようなルアーを指すのです。そうしてこれはルアーフィッシングにおいては最も基本的なもののひとつなわけです。

 さて、他人の釣りを見ていてちょっと前から気になることがある。それはこのペンシルベイトについて。どうもこれを必要以上にクイックに動かそうとする人が多いのだ。かなりのベテランと目される人にあってもこの現象は見受けられる。トーナメント的な釣り、あるいはプラスティック製の斜め浮きや垂直浮きのクイックなルアーを使い慣れたことの弊害かもしれないですな。

 俺が思うに(いろいろ異論はあると思うけれど)、クイックに例えばチョンッチョンッとターンさせるような動きというのは、水平浮きで長細い、スケートが得意なペンシルにとってはあくまで副産物的なものでしかない。本来はスウィーッとあるいはヌメーッとスケートさせてやるのが作り手がイメージしていたものなのだ。「水を押す」とはよく言ったもので、そんな風に、あるいは文字通り滑らせるように、と言ったところが的を得た表現だと思う。

 これはこのソニック・シガーにもあてはまる。このプラグはペンシルポッパーはペンシルポッパーでも、どちらかと言うとペンシルよりのペンシルポッパーである。つまりほとんどペンシルなのだ。

 スプラッシュを上げるような動きも出来ないことはないが、ポッパーよりのそういうアクションではなくて、こいつの真骨頂はスケートにある。ペンシルのように滑らせてやることで、こいつはそれを発揮する。スウィーッと滑ると同時にポチョンッという音を発するので、チョプーンッ、チャプーンッという言い方がいいのかなと思う。ポッパーの部分を意識せず、ペンシルのように扱ってやると副次的にポッパー的な面も生きる、ということなのだ。

 余談だけれど、俺は常々ペンシルの動きには3拍子が合うと思っている。わかりやすく言うと、それこそスケーターズワルツのリズム、ブンチャッチャー、ブンチャッチャーのあれだ。「ブン」でターンし、「チャッチャー」で滑るという感じかな?

 DVD(2007春以降、フィッシュマンより津波ルアーズ元木が出演のDVDが発売予定)が発売されればそこははっきりわかると思うが、津波ルアーズ元木のソニック・シガーの使い方はほとんどがこういうペンシルライクなやり方だ。ま、あくまで作り手のイメージではあるけれど、今回初めてソニック・シガーを手に入れる人はこれをぜひ試してみて欲しい。