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ALOHA
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 頭が痛かったり、肩が痛かったり・・・割と体調は良くないが、とにかく着いた。タクシーに乗ると「今日は雨が降った」と運ちゃんが言った。どうりで少し蒸している。でも、亜熱帯のこういう気候が俺は嫌いではない。これで湿気がなくなったりすると心地良過ぎて最高。西表にもそういう日があるから、ここにもあると思う。少し気分が良くなった。

 ホテルはビーチに近いとは言い難いが、ビーチに来たわけではないのでこれでいい。安いがこじんまりとしていて感じは悪くない。小さな部屋に小さなベッドがひとつ、湯船はなくてシャワーだけ。ん?Queen Bedと書いてあったが、それってこんなに小さいのか?・・・まあええか。

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 時間があるので散策する。「時間がある」なんて久しぶりだ。ほんとうにすることがない。たまには必要だ、こういう時間が。

 この黒人のおばはんは「DOES GOD LOVE YOU ?」と書いた札をキャップにぶら下げている。洒落てる?どうもアメリカ人のこういう心持ちは俺には理解出来ない。おもしろいかと言われればおもしろいのだけれど・・・。

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 "さしみ"フィッシング・ツアーだそうだ。釣って来て食うんだろうね。イラストはイカしてる。長生さんがマグロが旨いと言うてたな。食ってみようか。昼飯にファーストフードショップでスモールサイズのチキンカツ・プレートを食った。ファーストフード好きの俺にも、これはなかなか脂っこ過ぎて残してしまった。

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 それはそうと、出かけようとレイバンのウェイファーラーを探したらどこにもなかった。はてさてどこでなくしたか。かなり好きなものなので少し困った。最近、どうやら色付きのウェイファーラーが流行っているそうで、そのへんのサングラス屋にも赤いのや白いのが売っていた。ベージュの2トーンのを買おうかなと思う。

 夕方に帰って、たまらずマッサージを頼んだ。一時間たっぷりもんでもらう。少し楽だ。生き返った。

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 Macを立ち上げた。インターネットが思いのほかスムースに繋がった。フリーで高速インターネットが使えるところを探したのだから当然だけれど、Mac Book Proを買ってから海外へ出かけるのは初めてで、つまりPCを持って海外へ行くのは初めてで、これはかなり新鮮だ。月並みではあるけれど、世の中進んだもんだな。

 iTunesを起動したら最初にかかったのはLUMBALUのクンビアだった。ハワイで、スペインに住むコロンビア人のクンビアを聴く。グローバル過ぎる。世界は縮まりかけている。株価が一瞬のうちに連動したりするこの世の中、それはどうもええんか悪いんかわからんが、ハワイで聴くスペインに住むコロンビア人のクンビアはなかなかおつだった。

 さて、明日はいよいよ釣り。早めに寝よう。ピーコックと対面出来るかな?
  • (2008-10-15 13:07:26)
HAWAII
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 さあ、とりあえずは事務所に行ってから・・・とリモワのファスナーを締めようとしたら、プチプチっと糸がほつれてペロペロっとファスナーがめくれ上がった。兆候はあった。何だかほつれてるなとは思いつつ放置していたのだ。しかし、まさかファスナーがめくれるとは・・・。これじゃTSAロックもまるで役に立たない。さすがのリモワも度重なる重量級の荷物の移動に悲鳴を上げたわけだ。勘弁してくれよ、とつぶやきつつ、自分で縫ってみる。大丈夫だろうか。大丈夫だろう。

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 事務所でiTunesを立ち上げると、聴こえて来たのはこれだった、Ccheb Balowski、バルセロナ界隈のメスティーソバンド。この人たちの情報は少ないが、ワクワクさせる音楽をやるとても良いバンド。

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 それからこんなのも・・・言わずと知れたクラプトンの3ピースバンド。久しぶりだ。

 そうこうしていると荷物が届いた。ルアーブランクのサンプル、次々回リリース予定のダーターだ。素材が二種類ある。試してみたら?ということである。軽い文句をたらたらたらとひとしきり。急いで瞬間接着剤コーティングを施す。急ぎにはこれだ。リグやウェイトは向こうで組もう。仕方がない。

 少し縁起悪くて、そしてバタバタではあるけれど、さあ、旅の始まりだ。
  • (2008-10-14 17:56:01)
@ 西表島 ☆2007/08/28~09/03☆
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★一人旅★

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久しぶりの一人旅だった。だからなのか、ことのほか気楽でした。5日間、民宿の1人部屋に泊まりつつ、毎日、洋一(ONE OCEAN)と釣りに出かけたのであった。

もちろん、独りとは言え、洋一にもその嫁のノブにも世話になった。彼らの息子で一歳になったばかりの一ノ輔とも遊んだ。そのうち2日間は洋一のお客さんたちとも一緒に釣りをした。やまびこ農園のヒコさんとも会ったし、その息子のヒロシとも飯を食った。ONE OCEANのとなりのGOOD DIVE 井腰夫婦とも話した。久しぶりのターボニイニイにも偶然会った。

★住宅事情★

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しかし、少し寂しいことに、10年来の友だちである、ケイちゃんは事情で今はこの島にはいない。だから俺がいつも宿にしていた彼女の家も、今は俺の知らない人が住んでいる。そんなわけで今回は民宿泊となった。

ちなみに一度だけ、永井家(洋一んち)に泊まり込んだことがあった。あの時はノブが留守だったし、息子のイチも生まれてなかったので、狭い家にも寝泊まりが出来た。「狭い家」なんて、はなはだ失礼だけれど、西表の住宅事情は意外に厳しい。

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そんな永井家も実はただ今自宅を建築中である。半年で完成予定だったからもう出来ててもいいはずが、島時間という独特の時間の流れ方によって、どうやらたっぷり一年はかかりそうだ。業者ののんびりぶりは相当なものである。

そんな永井邸ではあるが、一緒に仲良く建築中のGOOD DIVE井腰邸とともにとてもとてもいい。景色が抜群だ。海が見える。あの青い海がである。それだけで羨ましい。

★民宿 まるま荘★

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さて、話しはそれたが、この島で民宿に泊まるなんて俺には初めての経験なのである。実を言うと、それどころか44歳にして民宿自体が初体験だ。そのせいで勝手がわからず、ちょっとした緊張感さえあった。

どこの民宿もこんなものなのか、それについては知るよしもないが、俺が泊まった「まるま荘」はふすま一枚で廊下と区切られていいて、このオープンな雰囲気は俺にはかなり新鮮だった。だって鍵なんてかけようがないんだから。そのくせ、「貴重品には御注意・・・」のありがちな警告もない。これと言うのは、果たして自宅や車に鍵をかける習慣のない、西表ののどかさゆえなのでしょうか?まあ、これだけ開けっぴろげだと、逆に安心してしまうところもなくはないから、妙なもんである。

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それにもうひとつ苦労したことがある。何たるか、その、民宿におけるマナーのようなものを俺は知らないわけで、例えば、同じ「まるま荘」に泊まる人たちとの挨拶でさえどうするべきか迷うのだった。これがホテルなんかだと、知らない人なんだから別に挨拶なんてしなくてもいいんだよ、と言った空気がなくはないのだけれど、民宿となるとどうも、せっかく同じ屋根の下なんだからともかく仲良くしようね、まずは挨拶から、と言った、暗黙のルールのようなものがある、そんな気がしてしょうがないのだ。

案の定、顔を合わせると、どちらが醸し出すでもなく、ちょっとした気まずさのようなものが漂ったりして、時に困ることがあった。俺のような中年男が元気よく「こんにちは!」なんていうのも何だしな、とかね。若いやつなら、そのへん察して、そっちから元気よく「こんにちは!」って言えよ、と思ったりするのだった。そうすればこっちも「若くて元気が良くて、なかなか感心な若者だ」なんていう調子で「ああ、こんにちは」なんて機嫌良く言えるっちゅうもんだ。これがお互い、ええ歳こいたおっさん同士だと、どうしようもないけれど。

ま、それでも特に失敗することもなく、無事民宿初体験を終えたのだった。

そんな緊張感はありはしたが、こっちから誰かを連れて行くことを今年はしなかったので、何だかとても軽やかだった。自分自身の旅を楽しめたと思う。

★強行軍?★

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それにしても考えてみれば、5日間連続で釣りに行くなんていう行為は強行軍と言えなくもない。早朝からではないけれど、長い時で朝は9時から夕方5時くらいまで釣りをする。寄る年波なんて言いたくはないが、毎回、同じような日程なのに、今回はいつもより少し疲労感があった。

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例えばいくら寝ても(早い日はたまらず22時くらいには寝た)昼には少し眠くなってしまう。8月末ということもあり、さすがの西表も寝苦しい夜はなかったと言ってもいいくらい、朝晩は涼しかったにもかかわらずだ。それにかなり腰に来た。シップを貼って寝たら回復はしたものの、3日目くらいに、一度はまともに座れなくなったし、腰を曲げることが辛かった。

最近の若いの(どころか時にはええ歳のやつまで)が頻繁に使う言葉を少しばかり借りるならば、これは「ビミョウ」に「ヤバイ」と思う。

★余裕★

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 だからかもしれないが、がつがつ釣りたい気分がどことなく変化しつつあるのを感じた。釣れなくてもフィールドに出られたらそれでいい、そういう潔さをいくらかではあるけれど持てるようになった。

西表のようなところには、それだけで完結してしまう特別な美しさがある。だから余計だとは思う。西表という場所だからこそとも言えるな。

それはそうだとしても、まだまだ釣りたい欲求はあるにはあるもののの、でも少しだけひょっとすると大人の余裕のようなものが、四十を越えてようやく俺にもできたのかな?と思うのです。勘違いだろうか。勘違いかもしれないな。

まあ、でも、しかし、その証拠に、こうして風景の写真なんかもたくさん撮ったり出来るんだから、あながち気のせいとも言えないとは思う。以前はほとんど魚の写真しかなかったもんね。

★ガザミ★

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こっちの言葉で「ガサミ」とか「ガザミ」と呼ばれるカニがいる。マングローブジャックやチヌが釣れる汽水域に棲息していて、カヌーで釣りをしているとたまにお目にかかる。これまでにはたった一度、初めて西表に来た年に間違ってエサ釣りの針にかかったことがある。

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こいつに出会うと、洋一は目の色を変える。今年は二度目撃した。しかもどちらも手の届きそうなシャローだった。一度目は「踏め」と言われて、俺がクロックスで踏みかけたのだけれど、その大きな爪を掲げて威嚇するその姿があまりにも勇ましくてビビってしまい、失敗。そんなわけで、二度目は俺が洋一にクロックスを貸して捕獲を促した。散々俺を叱責した洋一だったのに、いざとなるとビビってたのが可笑しかったが、クロックスは結局断念し、オールを使って何とか押さえたのだった。

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大騒ぎして捕まえたこいつは、あわれ夜の食卓に上がった。茹でただけなのだけれど、これがとっても旨い。調味料はいらないくらい味が濃厚で、そういうシンプルな調理法が一番だというのがうなづける。(そう言えば、以前は中華風の料理にして食ったっけ。だからだろうか、あれはあまり覚えてない。)ガイドの洋一は以前、厨房に入っていたこともあって、ちょっとした料理人でもある。

まあこれだけ旨いとなると、目の色も変わって当然だ。ヤシガニも相当に旨いけれど、それに勝るとも劣らない味なのである。今度は俺の目の色も変わるに違いない。ただ、踏むとなるとまたビビるとは思うが。

★釣り★

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肝心の釣りはと言いますと、これは存分に楽しんだ。去年に続き、今回もとんでもなく晴天に恵まれたため、フルに釣りが出来たのである。結構なサイズのマングローブジャックも手にした。

川での釣りも、リーフでの釣りもこれはとても楽しい。特に川はいつものスタイルで釣りが出来るので、これはとてもおもしろい。ルアーやタックルがいつものバスと同じであることはもちろん、カヌーのような小さい船で釣りをするというところも同じだ。

岸と平行に船を流し、スポットを打って行く。マングローブや岩が作るシェード、沈み岩、岩盤、流れ込み、ウィードの際・・・そういうところに魚は付いている。これもほとんどバスと同じ。

そういうスポットにキャストが決まると、魚が躍り出る。どシャローにも魚はいて、透明度も割に高いから、一部始終が丸見えだったり、背びれを見せてチェイスして来たり、なかなかの興奮度なのだ。

小さくてもバイトが派手なことも興奮する要因のひとつ。デカいと思っても、釣れてみれば手のひらサイズなんてこともある。

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マングローブジャックやチヌが主なターゲットだけれど、ホシマダラハゼなんていう古代魚のようなハゼや、バラクーダ、コトヒキ、メッキ・・・等々、魚種が豊富で飽きない。(少し不満なのは、ここ数年、マングローブジャックはフックアップ出来ても、なかなかチヌをフックアップ出来ないこと)得体の知れない大型のをかけたものの、正体がわからないままバラすなんてことも稀ではない。毎回、何らかのサプライズが待ち受けている。

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そう言えば数年前、70~80cmくらいだっただろうか、浦内川でサメを釣ったことがあった。今年聞いた話しによると、あれは、何とか言う名前の大型のサメの幼魚だそうだ。浦内川にはあの年、相当数の同サイズのが泳いでいたから、あれが全部でっかくなると思うと、ちょっとぞっとする。

★ユメゴンドウ★

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サメと言えば、と言うわけでもないが、今年はユメゴンドウというのを目撃した。

洋一の話しではイルカではなくクジラの仲間であると言うことだったが、あてにならない洋一のこと、帰って調べてみると、これはどうやらイルカであるらしい。英名は"Pygmy Killer Whale"(小さいシャチの意)と言われる通り、どうやら獰猛なところもあるのだそうだ。かなり稀な種と書いてある。

これが10頭から20頭くらい、高速船の航路付近に群れをなしていた。数年前に港の中に迷いこんだと言う話しを聞いたことがあった。その時は浜に打ち上げられて、結局は死んだと言うことだ。「ユメゴンドウは座礁することが珍しくなく」とも書いてある。

初めて見たんだから感動してもいいようなものだけれど、「迷いこんだ」という言葉が象徴するように、これは異常現象であるのだから、そうもいかない気分だった。洋一曰く「地球の磁気が狂ってる」というのも、「磁気」かどうかは別にして何かがおかしいという意味では的を得ていると思うのだった。

西表から石垣に向かう、帰りの高速船からも彼らの姿を見ることが出来た。今頃、死んで打ち上げられてなければいいのだけれど。

★元気でいること★

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あとどのくらい、俺はこの島に行くことが出来るだろう。

十数年通っていると、島の変化にも気づく。魚は前より釣れなくなった気がする。珊瑚の白化も素人の俺が見てもわかる。さすがの西表も地球温暖化や開発の影響を免れないということだ。

それ以上に俺自身の歳。なるべくなら、出来る限り長く、この島に行って釣りを出来るくらいには元気でいたいものだ。そのためにタバコも止めたことだし。

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西表島での釣りはこちらまで
ONE OCEAN http://www.oneocean.jp/

  • (2008-07-18 15:22:46)
@ 八郎潟 ☆2007/06/15~06/18☆
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  • (2008-07-18 15:08:58)
@Lake Pantabangan (Philippines) Tour ☆2007/03/20~03/26☆
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★辛酸★

最初に断っておくと、今回のフィリピン、レイク・パンタバンガンでの釣りは、決して芳しいものではなかった。2004年に行ったレイク・バカラックに次ぐ厳しさで、釣果はかろうじてそれを上回りはしたが、内容はむしろそれより辛かったかもしれない。

それでも、最後の段になってマゾヒスティックな笑みを浮かべながら明石は「俺は、あと一週間ここにおれと言われたらおるで。」と言い放った。途中、お手上げ状態だった俺も実を言うと同意見だった。散々だったレイク・バカラックを俺と一緒に経験した明石とはそういう部分での気は合う。少なくとももう一回は訪れることになるかな。

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キンちゃんのは釣った瞬間の雄叫びを俺は聞いた。風が吹きすさび波立つ水面と奇麗な夕日をよく覚えている。

今井君のは最終日にようやく、ほんとうにようやく穫った一尾である。俺とは別のアカシと一緒の船だったが、ガイドの電話を借りてうちのガイドに電話までして、その喜びを俺に伝えてくれた。そりゃよっぽど嬉しかったんだろうと思う。その後、嬉しいのと暑いのと疲れたのとで、どうやら明石と一緒に泳いだらしい。



データが少ないので断言は出来ないが、トップ堂のエバト氏が以前訪れた2回と今回を考え合わせて、今のところは残念ながらトップウォーターの釣りに向いているとは決して言えない。しかし可能性は秘めている。場合によってはメキシコと同等かそれ以上だと言ってもいい。

それから旅費と日本からのアクセスということで言えば、これはメキシコに勝る。ただ、空港に着いてから湖への車移動は長い。

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右の写真は移動に使われるワゴンのルームミラーにぶら下がっているお守りとクロス。ドライバーは運転中、時折これに触れてお祈りを捧げる。信心深いのはいっこうにかまわないが、着いた日、空港から湖近くのホテルに移動の際、6時間のロングドライブの終盤でこれに触れた後、ほっぺたをバシバシ叩かれたりするとちょっと不安にはなった。例えば急傾斜でラフなボートランプにさしかかったり、ダートにさしかかったり、どうやら何か不安があると彼は神に祈りを捧げるのだった。

★ジブニー★

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いろいろと独特の光景を拝めるので退屈しないと言えばしないが、マニラの渋滞にはさすがに閉口するし、所要時間6時間にはまいる。

写真のジープのような車はジブニーといって、市民の足である。米軍の払い下げのジープを改造したものだそうだ。これはいたるところを走っている。それこそ市街地から田舎道まで。これが渋滞の原因でしかも大気汚染の原因だと言われるが、これはこれで情緒がなくもない。ジブニーアートとも言えそうな個性的装飾がそれぞれに施されていて、見ていておもしろい。

★色彩とかたたずまいとか★

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街の色彩やたたずまいはメキシコとよく似ている。亜熱帯であったり過去にスペインに支配されていたりという共通点がそうさせるのか、これはとても不思議だった。メキシコもフィリピンも色彩の一見異様なまでの鮮やかさが実は風土とマッチしている。この色彩の妙が俺は好きだ。
 
マニラには近代的建物とスラムが同居している。それはまさに隣同士だったりして、気候は良くともとても日本の芸能人が正月にやってくるような雰囲気ではない。ゴミの量も田舎町ですら半端じゃなくて、30~40年前の日本と似ているという気がした。日本がそうであったように、行くところまで行くと浄化しようと言う機運が高まるのだろうか?自然はとても豊かで美しいのにね。インドネシアのロンボク島もそんな風だったな、そう言えば。

★気質★

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そういった気質のようなものはパンタバンガンのようなカントリーサイドでも同じである。全体の景観に気をとめるというようなところにまでは皆の関心が至らないという感じ。人々はそれ以外の、あるいはそれ以前のことに一生懸命にならざるをえないのだろう。

それは湖の漁にまで浸透していて、そういうところはメキシコとは微妙かつ決定的に違う。メキシコは自然を含めた資源を大事に、そして有効に利用しようという気運がそれよりは幾分高いと思う。

例えば湖での漁はどちらでも行われているが、フィリピンのそれは一見ぼくとつに見えて、実は多分にアナーキーで無節操である。漁自体は禁止されているらしいが、どう見ても多くの人々がそれで生計をたてている。それに手段をいとわない。

近代建築とスラム、バスフィッシングとその日暮らしの漁、スターバックスと万屋、大自然と膨大なゴミ、最新型とハンドメイドブリキボディー(!)の車・・・どうやらそういう独特の混在が善くも悪くもフィリピンを特徴づけているようだ。

★漁★

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上の写真の真ん中のは、バッテリーを使った漁である。電極と網が二本の竿の先端についていて、ビビッとやっては浮いて来たのを網ですくうという仕組みだ。そうすると右のような魚やエビが穫れる。釣りをしてるとかなりの確率でこの漁をやってる漁師(子どももいる)に出会う。この他にワンドの岬には針のついたしかけがあったり、もちろん網も入っていたり、竹で叩いて追い込む漁をしていたり、もぐってやすで突くようなこともしていたり・・・とおよそ考えられる限りの漁が行われてる。これでテラピアもバスも穫る。

特にバッテリー漁はワンドの岸沿いをなめるように移動して行われるので、これをやられるとトップウォーターの釣りにはたまったもんではない。一日は釣りにならないと思う。それだけではなく、彼らの漁は浅いところが中心だろうから、これではシャローにバスがいないのもうなづける。気象条件やサーモクライン(あきらかにあって、魚はこれより下に集中しているらしい)などの自然条件ももちろんあるだろうが、人為的なことが大きな原因になっていると容易に想像出来る。

写真を見てもわかるように、彼らはこの違法行為を実に屈託なくやっている。食うために必要であるからだろうし、違法とは言え誰が取り締まるでもなく半ば暗黙の了解であるに違いない。

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メキシコでも漁は行われているが、ここまで様々な漁は行われていない。おそらくはルールが設けられているだろうし、禁漁期もあるようだ。それに、メキシコではテラピアやバスの放流が行われているし、ライセンス料も払う必要がある。

逆に言うと、ここまでの漁が行われていてその上放流もなされていないのに、ワームならディープで一日に20~30本、うち1本は50upが混ざるというような釣りが出来るということが驚きである。だからおおいに可能性がある。

★希望とか期待とか★

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今回は水位が低くてシェードがなく、しかも毎日さらに減っているような状況だった。それに、ここで使われているバスボートでも思ったポイントに行けないほどの強い風が毎日のように吹き荒れた。そうではなく、水位が比較的高く安定していて、バコバコとあちこちでバスがボイルしているような時期(これがあるらしい)を見てみたいものだ。

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水は比較的クリアで奇麗だし、景観もいい。フィールドも広い。ベイトも豊富だ。これを保護し利用しない手はないと思う。そのためには、これだけ暗黙の了解的日常的に漁が展開されているのだから、漁を禁止するのではなくルールを設けて制限することが必要だろう。それに魚を増やす努力もいるね。ダムは発電用で、そのための雇用もかなりあるみたい。その上にバスフィッシングを始めとする観光が根付けば、漁以上に仕事になるはずだけどな~。

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そういった課題が片付けば、もの凄いパフォーマンスを発揮することは想像に難くない。このガイドツアーはその最初の一歩になるかもしれない。そうなれば意義はあると思う。あとはサービス。レイク・エルサルトのアングラーズ・インのような施設とサービスがあればね。

★メンツ★

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今回のツアーのメンツは8人である。トップ堂エバト、プラスゲイン今井社長、アカシブランド・タカシ、サンスイ・ナベちゃん、ヒヨコブランド山科、メキシコにも二回一緒に行ったキンちゃん、そしてアカシブランド明石。どいつもこいつも一筋縄では行かない連中で、釣りは貧果だったとは言えとても楽しかった。

このうちナベちゃんと山科、そしてエバト君は釣りは二日で、残りの5人は五日間釣りをした。どっちの選択が良かったのかは微妙なところだけれど、前述したように俺や明石はどのみち二日間じゃ遠征をしたような気にはならなかったと思う。

キンちゃんは「早く帰りたいと思ったのは初めてです。」と弱音を吐いてしまうくらいにまいっていたようだ。実は途中、ツアーの社長の計らいで「セブ島に行って海でもやろう。」なんて話があって、あまりの釣れなさ具合にみなそちらに傾きかけていたんだけれど、予約の都合でおじゃんになった。かく言う俺もセブ島にはもちろん興味があるので行きたくはあったけれど、結局はパンタバンガンで残った方がやりきった感があって良かったのかもしれない。キンちゃんにだって、もちろん他のメンツにだっていい経験にはなっただろう。誰もがとりあえずは釣ったしね。あれ?そう言えば、エバト君は釣ってたっけ?

★結果★

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上の写真が今回のツアーの最大魚、アカシブランドのタカシが釣った58cmである。メインチャネル沿いの立ち木が水面に出た馬の背で、午前中にアカシブランドのペンシルポッパーにバシュッと出たのを俺も目の前で見た。魚体は奇麗で見事だけれど、若干痩せていて4lbs強、それにしてもタカシにとっては人生最大の魚だから興奮度は半端ではなかった。顔面は紅潮し「手が!手が!」と震える声で震える手を見つめる、そういう姿はいつ見てもこっちまで嬉しくなるもんだ。

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今回はそれぞれ釣った魚があまりにも少ない分、忘れられない魚になったことは間違いない。一番数を釣ったのは明石で、5日間で確か5尾だったと思う。

ナベちゃんの魚の場合は、初日に俺と初めて釣りをして、その上うちのソニック・シガーのナベちゃんプロデュース・オリジナル・カラー・サンプルで釣った貴重な一尾だ。おまけに俺がワンバイト取った直後、数メートルと離れていないところでものにした。この日はこの2バイトのみだったっけ。これは俺にだって忘れることは出来ない一尾となった。

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キンちゃんのは釣った瞬間の雄叫びを俺は聞いた。風が吹きすさび波立つ水面と奇麗な夕日をよく覚えている。

今井君のは最終日にようやく、ほんとうにようやく穫った一尾である。俺とは別のアカシと一緒の船だったが、ガイドの電話を借りてうちのガイドに電話までして、その喜びを俺に伝えてくれた。そりゃよっぽど嬉しかったんだろうと思う。その後、嬉しいのと暑いのと疲れたのとで、どうやら明石と一緒に泳いだらしい。

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俺はと言うと、写真の3尾が全部。どれもがマイティー・アロー・ミニのジャークが引き出した魚だった。最大魚は下の50cmジャスト、ウェイトは4lbs強である。真っ昼間の岬の先端でバラした、これと同じくらいのやつも同じくマイティー・アロー・ミニのジャークだった。

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★タクティクス、ポイント、気候★

いろいろと試しはしたんだけれど、どうしても深いところから引き出すような釣り方が必要にはなるし、そうすることが増えた結果の結果でしょう。今回はソニック・シガーよりも、それからソニック・ホーン・ミニよりもマイティー・アロー・ミニの出番が多かった。

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釣れる場所というと、シャローやワンドの奥はほとんどアウト。ボディーウォーターが当たるような水通しのいい、岬や馬の背、岩盤、そしてそれに立ち木なんかが絡む場所かな。毎日風が強いので、そういった場所に行けないという物理的要因も釣れない要素としてはある。俺の最大魚はワンドでものにしたが、そこは比較的良い水が流れ込む岩盤エリアだった。

気候は聞いていたようにメキシコと似ている。この時期は乾期にあたり朝夕は多少冷える。そして上述のように風はよく吹く。水温は25℃前後だと思う。そんな具合だから、メキシコと同じようにもっと魚がサーフェイスに出て来てもおかしくはないんだけれどね・・・実際はそうじゃなかった。これはちょっと異常とも言える状況だからこそ、前述の漁に対する疑念も沸くと、そういうことです。

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★ガイド★

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一日目と二日目のガイドはニッキー(上左の写真の左側)。ちなみにその隣の少年はダニーで、左の写真のようになぜかエレキを操作する係。ニッキーはフィリピンのトーナメンターで、年間通して一位か二位の人だと聞いた。貿易業が彼の本業で、どうやらフィリピンの富裕層らしく、俺が乗ったバスボートも彼の個人持ち。今回は日本からお客がたくさんやって来たため、友人であるこのツアー会社の社長に請われて助っ人に来てくれたらしい。

ポイントにも釣りにも詳しくてありがたいが、夕方5時に上がるという約束らしく、それを譲ってもらえなくて少々困った。どう考えても5時から夕暮れまでの一時間くらいが一番貴重だと思うんだけど。

それに、釣りに詳しいとは言え、スピナーベイトでさえ「使ったことがない」と言っていたり、トップの場合のフックセットの方法を俺に質問したりするところをみると、自分でやるのはほとんどワーム一本やりのようだった。ガイド中はトローリングで時折魚を釣ってたな。

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山科をガイドしていた、ニッキーの友人で同じくトーナメンターで助っ人の中国系のガイド(彼かニッキーのどちらかが年間の一位)に至っては、山科がトップで釣ったことに対して相当に目を丸くしていた節がある。だってね、うちのガイドのニッキーのところに彼からメールで報告があって、それを見たニッキーが大笑いしながら「He is very surprised!」と俺に話していたから。

上の写真、真ん中の人は俺の3~5日目のガイドでポギー。寡黙でぼくとつな彼は、何か言う時には最後にサー(Sir)を付けて敬意を表す。風が強い午後、波でビショビショになり「Big wave ! Sir !」と言ったのにはさすがにちょっと笑った。

一番右のおじさんは実は俺とほぼ同じくらいの歳。道楽の藤原に顔だけでなく仕草まで似てるとみんなの間で話題になった。彼は1日1ボートの管理(見張り)につき確か200ペソを稼ぐと聞いた。200ペソと言うと、日本円で600円ほど。これは平均月給おおよそ1万円のフィリピンにおいてはかなりの稼ぎと言っていい。ただし、この仕事は毎日あるわけでは決してないが。

★ホテル★

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ホテルは多少朽ちかけている感は否めないが割と奇麗で雰囲気もある。マニラから長時間ドライブの上にとても観光客が行くとは思えない小さな村をいくつも越えたあげく、未舗装の道路なんかも通った、「こんなところにホテルなんてあるの?」みたいなところにホテルが現れたもんだからそう思えたと言うこともあるでしょうが・・・。

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そんな山奥のホテルにもこうしてあたりまえのように、セキュリティーが銃を携行している。彼はアーミーでも何でもなく、ホテルが雇っている言わばガードマンだから、ちょっとその状況は怖いものがある。

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★辛酸★

最初に断っておくと、今回のフィリピン、レイク・パンタバンガンでの釣りは、決して芳しいものではなかった。2004年に行ったレイク・バカラックに次ぐ厳しさで、釣果はかろうじてそれを上回りはしたが、内容はむしろそれより辛かったかもしれない。

それでも、最後の段になってマゾヒスティックな笑みを浮かべながら明石は「俺は、あと一週間ここにおれと言われたらおるで。」と言い放った。途中、お手上げ状態だった俺も実を言うと同意見だった。散々だったレイク・バカラックを俺と一緒に経験した明石とはそういう部分での気は合う。少なくとももう一回は訪れることになるかな。

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キンちゃんのは釣った瞬間の雄叫びを俺は聞いた。風が吹きすさび波立つ水面と奇麗な夕日をよく覚えている。

今井君のは最終日にようやく、ほんとうにようやく穫った一尾である。俺とは別のアカシと一緒の船だったが、ガイドの電話を借りてうちのガイドに電話までして、その喜びを俺に伝えてくれた。そりゃよっぽど嬉しかったんだろうと思う。その後、嬉しいのと暑いのと疲れたのとで、どうやら明石と一緒に泳いだらしい。



データが少ないので断言は出来ないが、トップ堂のエバト氏が以前訪れた2回と今回を考え合わせて、今のところは残念ながらトップウォーターの釣りに向いているとは決して言えない。しかし可能性は秘めている。場合によってはメキシコと同等かそれ以上だと言ってもいい。

それから旅費と日本からのアクセスということで言えば、これはメキシコに勝る。ただ、空港に着いてから湖への車移動は長い。

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右の写真は移動に使われるワゴンのルームミラーにぶら下がっているお守りとクロス。ドライバーは運転中、時折これに触れてお祈りを捧げる。信心深いのはいっこうにかまわないが、着いた日、空港から湖近くのホテルに移動の際、6時間のロングドライブの終盤でこれに触れた後、ほっぺたをバシバシ叩かれたりするとちょっと不安にはなった。例えば急傾斜でラフなボートランプにさしかかったり、ダートにさしかかったり、どうやら何か不安があると彼は神に祈りを捧げるのだった。

★ジブニー★

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いろいろと独特の光景を拝めるので退屈しないと言えばしないが、マニラの渋滞にはさすがに閉口するし、所要時間6時間にはまいる。

写真のジープのような車はジブニーといって、市民の足である。米軍の払い下げのジープを改造したものだそうだ。これはいたるところを走っている。それこそ市街地から田舎道まで。これが渋滞の原因でしかも大気汚染の原因だと言われるが、これはこれで情緒がなくもない。ジブニーアートとも言えそうな個性的装飾がそれぞれに施されていて、見ていておもしろい。

★色彩とかたたずまいとか★

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街の色彩やたたずまいはメキシコとよく似ている。亜熱帯であったり過去にスペインに支配されていたりという共通点がそうさせるのか、これはとても不思議だった。メキシコもフィリピンも色彩の一見異様なまでの鮮やかさが実は風土とマッチしている。この色彩の妙が俺は好きだ。
 
マニラには近代的建物とスラムが同居している。それはまさに隣同士だったりして、気候は良くともとても日本の芸能人が正月にやってくるような雰囲気ではない。ゴミの量も田舎町ですら半端じゃなくて、30~40年前の日本と似ているという気がした。日本がそうであったように、行くところまで行くと浄化しようと言う機運が高まるのだろうか?自然はとても豊かで美しいのにね。インドネシアのロンボク島もそんな風だったな、そう言えば。

★気質★

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そういった気質のようなものはパンタバンガンのようなカントリーサイドでも同じである。全体の景観に気をとめるというようなところにまでは皆の関心が至らないという感じ。人々はそれ以外の、あるいはそれ以前のことに一生懸命にならざるをえないのだろう。

それは湖の漁にまで浸透していて、そういうところはメキシコとは微妙かつ決定的に違う。メキシコは自然を含めた資源を大事に、そして有効に利用しようという気運がそれよりは幾分高いと思う。

例えば湖での漁はどちらでも行われているが、フィリピンのそれは一見ぼくとつに見えて、実は多分にアナーキーで無節操である。漁自体は禁止されているらしいが、どう見ても多くの人々がそれで生計をたてている。それに手段をいとわない。

近代建築とスラム、バスフィッシングとその日暮らしの漁、スターバックスと万屋、大自然と膨大なゴミ、最新型とハンドメイドブリキボディー(!)の車・・・どうやらそういう独特の混在が善くも悪くもフィリピンを特徴づけているようだ。

★漁★

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上の写真の真ん中のは、バッテリーを使った漁である。電極と網が二本の竿の先端についていて、ビビッとやっては浮いて来たのを網ですくうという仕組みだ。そうすると右のような魚やエビが穫れる。釣りをしてるとかなりの確率でこの漁をやってる漁師(子どももいる)に出会う。この他にワンドの岬には針のついたしかけがあったり、もちろん網も入っていたり、竹で叩いて追い込む漁をしていたり、もぐってやすで突くようなこともしていたり・・・とおよそ考えられる限りの漁が行われてる。これでテラピアもバスも穫る。

特にバッテリー漁はワンドの岸沿いをなめるように移動して行われるので、これをやられるとトップウォーターの釣りにはたまったもんではない。一日は釣りにならないと思う。それだけではなく、彼らの漁は浅いところが中心だろうから、これではシャローにバスがいないのもうなづける。気象条件やサーモクライン(あきらかにあって、魚はこれより下に集中しているらしい)などの自然条件ももちろんあるだろうが、人為的なことが大きな原因になっていると容易に想像出来る。

写真を見てもわかるように、彼らはこの違法行為を実に屈託なくやっている。食うために必要であるからだろうし、違法とは言え誰が取り締まるでもなく半ば暗黙の了解であるに違いない。

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メキシコでも漁は行われているが、ここまで様々な漁は行われていない。おそらくはルールが設けられているだろうし、禁漁期もあるようだ。それに、メキシコではテラピアやバスの放流が行われているし、ライセンス料も払う必要がある。

逆に言うと、ここまでの漁が行われていてその上放流もなされていないのに、ワームならディープで一日に20~30本、うち1本は50upが混ざるというような釣りが出来るということが驚きである。だからおおいに可能性がある。

★希望とか期待とか★

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今回は水位が低くてシェードがなく、しかも毎日さらに減っているような状況だった。それに、ここで使われているバスボートでも思ったポイントに行けないほどの強い風が毎日のように吹き荒れた。そうではなく、水位が比較的高く安定していて、バコバコとあちこちでバスがボイルしているような時期(これがあるらしい)を見てみたいものだ。

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水は比較的クリアで奇麗だし、景観もいい。フィールドも広い。ベイトも豊富だ。これを保護し利用しない手はないと思う。そのためには、これだけ暗黙の了解的日常的に漁が展開されているのだから、漁を禁止するのではなくルールを設けて制限することが必要だろう。それに魚を増やす努力もいるね。ダムは発電用で、そのための雇用もかなりあるみたい。その上にバスフィッシングを始めとする観光が根付けば、漁以上に仕事になるはずだけどな~。

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そういった課題が片付けば、もの凄いパフォーマンスを発揮することは想像に難くない。このガイドツアーはその最初の一歩になるかもしれない。そうなれば意義はあると思う。あとはサービス。レイク・エルサルトのアングラーズ・インのような施設とサービスがあればね。

★メンツ★

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今回のツアーのメンツは8人である。トップ堂エバト、プラスゲイン今井社長、アカシブランド・タカシ、サンスイ・ナベちゃん、ヒヨコブランド山科、メキシコにも二回一緒に行ったキンちゃん、そしてアカシブランド明石。どいつもこいつも一筋縄では行かない連中で、釣りは貧果だったとは言えとても楽しかった。

このうちナベちゃんと山科、そしてエバト君は釣りは二日で、残りの5人は五日間釣りをした。どっちの選択が良かったのかは微妙なところだけれど、前述したように俺や明石はどのみち二日間じゃ遠征をしたような気にはならなかったと思う。

キンちゃんは「早く帰りたいと思ったのは初めてです。」と弱音を吐いてしまうくらいにまいっていたようだ。実は途中、ツアーの社長の計らいで「セブ島に行って海でもやろう。」なんて話があって、あまりの釣れなさ具合にみなそちらに傾きかけていたんだけれど、予約の都合でおじゃんになった。かく言う俺もセブ島にはもちろん興味があるので行きたくはあったけれど、結局はパンタバンガンで残った方がやりきった感があって良かったのかもしれない。キンちゃんにだって、もちろん他のメンツにだっていい経験にはなっただろう。誰もがとりあえずは釣ったしね。あれ?そう言えば、エバト君は釣ってたっけ?

★結果★

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上の写真が今回のツアーの最大魚、アカシブランドのタカシが釣った58cmである。メインチャネル沿いの立ち木が水面に出た馬の背で、午前中にアカシブランドのペンシルポッパーにバシュッと出たのを俺も目の前で見た。魚体は奇麗で見事だけれど、若干痩せていて4lbs強、それにしてもタカシにとっては人生最大の魚だから興奮度は半端ではなかった。顔面は紅潮し「手が!手が!」と震える声で震える手を見つめる、そういう姿はいつ見てもこっちまで嬉しくなるもんだ。

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今回はそれぞれ釣った魚があまりにも少ない分、忘れられない魚になったことは間違いない。一番数を釣ったのは明石で、5日間で確か5尾だったと思う。

ナベちゃんの魚の場合は、初日に俺と初めて釣りをして、その上うちのソニック・シガーのナベちゃんプロデュース・オリジナル・カラー・サンプルで釣った貴重な一尾だ。おまけに俺がワンバイト取った直後、数メートルと離れていないところでものにした。この日はこの2バイトのみだったっけ。これは俺にだって忘れることは出来ない一尾となった。

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キンちゃんのは釣った瞬間の雄叫びを俺は聞いた。風が吹きすさび波立つ水面と奇麗な夕日をよく覚えている。

今井君のは最終日にようやく、ほんとうにようやく穫った一尾である。俺とは別のアカシと一緒の船だったが、ガイドの電話を借りてうちのガイドに電話までして、その喜びを俺に伝えてくれた。そりゃよっぽど嬉しかったんだろうと思う。その後、嬉しいのと暑いのと疲れたのとで、どうやら明石と一緒に泳いだらしい。

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俺はと言うと、写真の3尾が全部。どれもがマイティー・アロー・ミニのジャークが引き出した魚だった。最大魚は下の50cmジャスト、ウェイトは4lbs強である。真っ昼間の岬の先端でバラした、これと同じくらいのやつも同じくマイティー・アロー・ミニのジャークだった。

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★タクティクス、ポイント、気候★

いろいろと試しはしたんだけれど、どうしても深いところから引き出すような釣り方が必要にはなるし、そうすることが増えた結果の結果でしょう。今回はソニック・シガーよりも、それからソニック・ホーン・ミニよりもマイティー・アロー・ミニの出番が多かった。

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釣れる場所というと、シャローやワンドの奥はほとんどアウト。ボディーウォーターが当たるような水通しのいい、岬や馬の背、岩盤、そしてそれに立ち木なんかが絡む場所かな。毎日風が強いので、そういった場所に行けないという物理的要因も釣れない要素としてはある。俺の最大魚はワンドでものにしたが、そこは比較的良い水が流れ込む岩盤エリアだった。

気候は聞いていたようにメキシコと似ている。この時期は乾期にあたり朝夕は多少冷える。そして上述のように風はよく吹く。水温は25℃前後だと思う。そんな具合だから、メキシコと同じようにもっと魚がサーフェイスに出て来てもおかしくはないんだけれどね・・・実際はそうじゃなかった。これはちょっと異常とも言える状況だからこそ、前述の漁に対する疑念も沸くと、そういうことです。

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★ガイド★

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一日目と二日目のガイドはニッキー(上左の写真の左側)。ちなみにその隣の少年はダニーで、左の写真のようになぜかエレキを操作する係。ニッキーはフィリピンのトーナメンターで、年間通して一位か二位の人だと聞いた。貿易業が彼の本業で、どうやらフィリピンの富裕層らしく、俺が乗ったバスボートも彼の個人持ち。今回は日本からお客がたくさんやって来たため、友人であるこのツアー会社の社長に請われて助っ人に来てくれたらしい。

ポイントにも釣りにも詳しくてありがたいが、夕方5時に上がるという約束らしく、それを譲ってもらえなくて少々困った。どう考えても5時から夕暮れまでの一時間くらいが一番貴重だと思うんだけど。

それに、釣りに詳しいとは言え、スピナーベイトでさえ「使ったことがない」と言っていたり、トップの場合のフックセットの方法を俺に質問したりするところをみると、自分でやるのはほとんどワーム一本やりのようだった。ガイド中はトローリングで時折魚を釣ってたな。

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山科をガイドしていた、ニッキーの友人で同じくトーナメンターで助っ人の中国系のガイド(彼かニッキーのどちらかが年間の一位)に至っては、山科がトップで釣ったことに対して相当に目を丸くしていた節がある。だってね、うちのガイドのニッキーのところに彼からメールで報告があって、それを見たニッキーが大笑いしながら「He is very surprised!」と俺に話していたから。

上の写真、真ん中の人は俺の3~5日目のガイドでポギー。寡黙でぼくとつな彼は、何か言う時には最後にサー(Sir)を付けて敬意を表す。風が強い午後、波でビショビショになり「Big wave ! Sir !」と言ったのにはさすがにちょっと笑った。

一番右のおじさんは実は俺とほぼ同じくらいの歳。道楽の藤原に顔だけでなく仕草まで似てるとみんなの間で話題になった。彼は1日1ボートの管理(見張り)につき確か200ペソを稼ぐと聞いた。200ペソと言うと、日本円で600円ほど。これは平均月給おおよそ1万円のフィリピンにおいてはかなりの稼ぎと言っていい。ただし、この仕事は毎日あるわけでは決してないが。

★料理にマッサージ★

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料理(ちなみに上の写真はテラピア)は決してうまくない。俺には食えるし、馴れれば何だか「うまいんじゃないの?」なんて錯覚も起こるが、決して進んで食いに行く気が起こるものではない。俺に言わせると、それぞれの味が微妙に変である。例えばベーコンは確かにベーコンなのだけれど、俺の思惑とは反対側へ少しだけずれている。パンでさえも思わぬ方向にはずれてしまっている。それでも馴れとは恐ろしいもので、5日間もいるとそういうものをバクバクと口に運ぶ自分に気づく。

マッサージのおばちゃんは気のいい人だったが、マッサージしながらどういうわけか俺の肩越しにしょっちゅうゲップをする。それは俺がリラックスし始める絶妙のタイミングでやって来るので、俺はいっこうにリラックス出来なかった。むしろその16歳の娘、自称「Sweet 16」はマッサージは上手くないがゲップはしないので、見習いの彼女が交代してくれた時の方がリラックス出来た。愛らしい笑顔が印象的でよくしゃべる明るいこの娘は、俺のことを「Sweet 43」と呼んだ。「甘い」と言うよりは、もうかなりすっぱい感じなんだけど・・・。

そういうこと(ゲップ)を意に介さない今井君は二日目も気持ち良さそうにマッサージを受けて、あげくに寝入っていたが、俺は二日目は遠慮した。帰り際、おばちゃんが見せた残念そうな笑顔に、ちょっと悪いことしたかなとは思ってしまったが・・・。

★まとめ★

さて、そんなフィリピンから帰って来てみると、(ところでフィリピンの場合はあたりまえだが時差ぼけがない。これは相当に楽ですね。)これはやっぱり懐かしいというと大げさだけれど、ちょっとした郷愁感が沸き上がることがあったりもする、不思議なもんで・・・あいつ、どうしてるかな?とかね。

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そんなわけだから、でもないが、言ったようにもう一度は行こうと思っている。気が済まないと言うのか、ある種の責任上と言うのか、その心持ちをどう言っていいのかわからないが、とにかくね。それからそろそろアマゾンのことも現実的に考えてみたいと思う今日このごろだ。

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Photos by Imai, Watanabe, Yamashina and Motoki


  • (2008-07-18 12:04:22)
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